
2014年10月3日
福島県の南部に位置する塙町の農家民宿「四季彩菜工房(しきさいさいこうぼう)」さんを訪ねました。
到着すると早速リビングに通していただきました。まず目に飛び込んでくるのは素晴らしい眺め!思わず深呼吸したくなるような爽快感です。
山と林と水田のグリーンコントラストが非常に美しく、見渡す限り広がっています。
夏にはほたるが飛び交い、幻想的な風景なのだそうです。そして無農薬・無化学肥料で栽培されたお米は、その情景にちなんで「ほたるのお米」と名付けられています。民宿の食事で提供し、Webサイトから地方発送も受け付けています。
野菜も全て無農薬・無化学肥料で、50~60種類ほど栽培されているそうです。


約8年前にオープンした民宿のお部屋は、もともとオーナーの吉田広明さんの4人のお子さんのお部屋として使われていたそうです。
お客様が遊びに訪れる機会が多く、もてなすことが好きな吉田さんご夫婦は、お子さんたちが独立された後に農家民宿を始められました。
モダンな外観やリビングのインテリアも素敵なのですが、何といっても圧倒されるのはスピーカーです。
夜に鑑賞できるそうで、とても楽しみです。

今回は東京からご家族連れのお客様、栗原さんファミリーとご一緒させていただきました。
東北を1週間ほど旅行し、「その土地の安心できる食材で美味しいものを食べたい。」「子供に田舎体験をさせ、夏休みの思い出を作りたい。」と、こちらの宿を選ばれたそうです。
夕方になり、町内の温泉浴施設「湯遊ランドはなわ」へ栗原さんご一家は出掛け、私は夕食の準備を手伝わせていただく事にしました。
この日は夕立ちと雷が激しく、ちょうど「湯遊ランドはなわ」からの帰る途中で雷に遭遇した栗原さんは、「こんなに光り輝く雷は初めて見ました。東京では見られませんから。」とおっしゃっていました。



夕食は、素材の味を生かした旬の野菜料理が中心です。
ほとんどの食材は畑で栽培された新鮮なもので、奥様の優子さんが作っています。
優子さんは、農林漁家民宿おかあさん100選に選ばれていて、お料理の腕もお墨付きです。
どのお料理も自然の甘味を感じる優しい味でした。初めて食べた「焼き枝豆」が印象に残りました。なんとも香ばしい香りと、豆の味が凝縮された濃厚な味わいがたまりません。今度自分でも作ってみたいと思いました。
ほかにも、驚きの組み合わせの「クリームチーズの茶碗蒸し」は、チーズと茶碗蒸しの相性がピッタリ。濃厚なチーズと茶碗蒸しの和風だしがこんなに豊かなハーモニーを奏でるとは、嬉しい発見でした。
食後には、ノンカフェインの自家製玄米コーヒーや自家製甘酒を飲みながら、音楽を聴いてリラックスタイムです♪
車はほとんど通らないので騒音もなく、虫の声も聞こえてきます。窓は開けっ放しで涼しい風が入り、照明を落として薄明かりになると、緩やかで爽やかな空間が訪れます。
先ほど気になっていたスピーカーでジャズやクラシックの音楽を聴きながら、時々おしゃべりを楽しんで、素敵なひとときを過ごしました。

薄明かりの中で音楽を聴きながら楽しむリラックスタイム

朝の空気はすがすがしく、ベランダから眺める景色は最高でした。
朝食は平飼い鶏の卵や発酵玄米など、身体の中から元気になれそうです。


栗原さんのお子さんは、普段あまり得意ではないというじゃがいもをパクパク食べ、ご両親もビックリ!


民宿から車で15分ほどの場所に川遊びが楽しめる奥久慈自然公園内の山本不動尊の渓流があるとの事で、栗原さんファミリーと一緒に遊びに行きました。
自然が美しく滝や橋もあり、きれいな清流が流れています。




川遊びから帰って来ると、ピザ焼きの準備がされていました。
手づくりのピザ釜で焼かれた野菜たっぷりのピザをいただきました。
ピザや木の棒に巻きつけた棒パンを自分で作って体験する事も出来ますよ。


『ここへ来て、見て、食べて、聴いて、感じて欲しい。』
栗原さんは「実家に帰ったようなあたたかくてホッとする場所。」「食べ物が美味しくて、無農薬なので安心して食べさせられ、のびのびと遊ばせる事が出来ました。」とおっしゃっていました。
1泊2日一緒に過ごしたので、吉田さんご夫婦と栗原さんファミリーとのお別れの時にはしんみりしてしまいました。
五感で感じる四季彩菜工房さんでのんびり田舎体験を味わってみてはいかがですか?
四季彩菜工房
【住所】〒963-5401 福島県東白川郡塙町大字東河内字荒屋162-1
【TEL】0247-43-3757
【FAX】0247-43-3742
【E-mail】siki-saisai@mbe.nifty.com
【HP】http://shikisaisai.jp/
【宿泊料金】1泊2日3食付 大人8500円 子供5500円
体験料金1500円~(税込)
(記事:ウニッコ情報員)