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第3回 今の福島を見に行く モニターツアーの募集を開始しました

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好評をいただいている「今の福島を見に行く」モニターツアーの第3回を開催致します。
 
詳細はコチラをご覧ください。
 
皆様のご応募をお待ちしております。


バンビりんごを作っています!(新地町)

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「バンビりんご」
かわいい♪
バンビっていうりんごがあるの?

と思いながら、「バンビりんご七印(しちじるし)園芸」さんにお邪魔しました。
突然の訪問にもかかわらず、あたたかく迎えていただきました。
お話を伺った畠米七さんは、気さくで明るい方です。

「バンビりんごって何ですか?」

まずは一番気になっていたことを聞いてみました。

こちらの地区は「鹿狼山(かろうさん)」という、仙人がいるという言い伝えがある山があります。
その麓にりんご園があることから「鹿」→「小鹿のバンビ」→「バンビ」となり、
「バンビりんご」という品種ではなく、この地区で収穫されたりんご全てを「バンビりんご」と名付けています。

 

こちらの農園の広さは3.5ヘクタール、忙しい時は家族4人で作業しています。
福島市の飯坂地区で約60年前に果樹園を始められました。当時はももとりんごを栽培していました。

平成元年、新地町に移住しりんご農園を始めました。
福島市と新地町は気温や湿度が違い、最初のうちは失敗の連続だったそうです。
潮風の影響で果面はざらざらしてしまうそうですが、試行錯誤の甲斐もあり、
「同じ品種でもバンビりんごは一味違いますよ。」とおっしゃっていました。

そして七印園芸さんの特徴は、JAなどには出荷されることが少ない変わったりんごを栽培していること。
お客様の要望を聞いているうちに品種が増えてしまったそうです。
品種が増えたことで、直売所では、日によってりんごがなくてお客様をがっかりさせるということがなくなりました。

 

栽培している品種は、
秋茜・・・・・・・糖度17度あり、酸味がまったくなく、甘過ぎるくらいです。収穫時期は10月中旬から。
あいかの香り・・・やわらかめで蜜が霜降り状に入り、香りがよい。ファンが多いです。
しなのゴールド・・酸味があり、ジューシー。色は黄色です。畠さんおすすめの品種。
他に、しなのスイート、秋映(あきばえ)、とき、相伝ふじ、極めふじ、秋陽(しゅうよう)など全部で18種類。
ふじは地方発送していますが、それ以外のりんごは直売所でしか購入できません。

原発事故による影響は受けたものの、徹底したモニタリング検査はもちろん、
新たに勉強したTwitterを使って情報発信することで、普段出会えないような方々と出会えたり、
応援があったりと、お客様も増えたそうです。

 

広々とした農園を案内していただき、更には「海が見渡せる場所があるんですよ!」と連れて行ってくださいました。
防風林でこの時期は見えにくいですが、冬は海が一面に見渡せるそうです。

移住して来たので、知ってる人が少なく、お客様はみなさんお友達のように感じてしまいます。

「毎年りんごの時期に必ず来てくれるお客様に会えるのが何よりも楽しみです。」とおっしゃっていました。

 

お気に入りのバンビりんごを探しにいらしてくださいね♪

  

 

バンビりんご七印園芸
【住所】福島県相馬郡新地町谷地小屋字南狼沢380-2
【電話】0244-62-5550
【URL】http://bambi7.miraisoft.com/

会津人参(会津若松市)

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会津人参とは、正式名称は「オタネニンジン」と呼ばれる薬用人参で、朝鮮人参のことです。

以前は会津美里町の新鶴地区を中心に盛んに栽培されていたのですが、生産者の高齢化や低価格な輸入品におされ、
栽培をやめてしまう生産者が増え、現在は会津若松市内の徳久地区でわずかに栽培されている程度だそうです。

言われてみると、数年前までは黒いシートに覆われた畑も目についたのですが、
最近は見かけないな~と思っていました。

 

会津人蔘農協組合もこの秋には完全に解散してしまうそうですので、生産者も殆ど残ってはいません。
最盛期には300人以上いた組合員さんも現在は7~8名です。

このような状況を、複雑な表情で話すのは会津若松市徳久地区に住む菊地さん。

新鶴地区の生産者さんがみんな辞めてしまい、3反の畑を持っている菊地さんが、
唯一大規模な生産者として残るからだそうです。

 

今年堀上げているのは5年ものです。

 

会津人参は収穫できるまでに、4~5年かかります。
新たに始めた場合、5年間は無収入になるわけですから、栽培をしようと思う人がなかなか現れないのも
無理はありません。

そして、収穫後の畑は養分がすっかりなくなってしまった状態になるので、
土壌改良をしてからでなくては、作付ができません。それにはかなりの経費がかかります。

さらに、形の良い人参を作ろうとすると1年、あるいは3年で掘り起こして、定植しなおしたり、
様々な手間がかかります。

 

菊地さんのお宅では息子さんが後継者として頑張っていますが、
このままでは10年後には会津人参は消えてしまっているでしょうと、おっしゃいます。

せっかく、会津藩で広めた人参です。
会津の伝統野菜と同じく、残していかなくてはならないと思います。

「作りにくくても、会津の特産品として残すために、地元の食堂や旅館等で使ってもらい、
会津人参をもっと消費してもらえるように頑張っていきたい。
そして、新しい形で地元に定着させるためには何をすべきかを現在は考えている。」と話されていました。

2013年に開設される会津医療センターには東洋医学科が作られる予定で、
漢方薬の一部として使用することになるそうです。
そのためにも品質のよい会津人参を絶やさないようにと、医療機関から期待されているとのこと。

今後の需要拡大に期待したいですね。

県内5市町の「うまいもの」がSL広場を埋め尽くす!(東京都港区)

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東京・新橋駅と言えばSL広場! その広場を9月6日~7日の2日間にわたり、24の地方都市の物産品が埋め尽くしました。
この港区主催の「商店街と地方都市の交流物産展」に、福島県からは会津坂下町、塙町、いわき市、喜多方市、只見町が参加しました。

  
新橋駅前のSL広場にたくさんのテントが立ち並びました  こちら喜多方市のテント。冷やして飲める甘酒が美味でした

  
会津坂下町では地鶏が人気               塙町は自慢のコシヒカリを販売

 

只見町のブースを覗くと、「エゴマの味噌、どうですか~? 美味しいですよ~」と、ひときわ声の大きな女性がいます。それもそのはず。聞いてみると、「げんきかあちゃん」の名でブログを書き続けている、そば処八十里庵を経営するヤマサ商店のおかみさん・佐藤順子さんでした。
「去年から全国各地でたくさん出店したんだけど、去年は福島県を応援しようというお客さんが多くて助けられたんだよね。今年は放射能を心配する声はなくなったんだけれど、品物はあんまり売れないんだよね。全国的に震災の記憶が薄れてきたからなのか、この暑さのせいなのか分からないけどね。」
佐藤さんと一緒にブースの中で汗を流していた只見町役場産業振興課の五十嵐貴則さんも続けます。
「原発事故以降、風評が立ってしまったのが辛いところです。」


「げんきかあちゃん」の佐藤さんと只見町役場の五十嵐さん

 

「風評被害が続くと、これまで作物を作ってきた高齢の農家の人が農業をやめちゃうでしょう。うちなんかエゴマを作ってくれる人がいなくなったら困っちゃう。なんとか風評被害を吹き飛ばさないとね。」
そう言いながら、また元気な声で行き交うお客さんに特産品をPRする佐藤さんの声に、こちらが元気をもらったような気がしました。

  
試食した人がみな「美味しい」と唸ったエゴマの味噌   こちらは「げんきかあちゃん」おすすめの「そばやきもち」

 

足を進めるといわき市のブースに出くわしました。テントの中に目をやると、名産の「うにの貝焼き」と、ちょっと珍しい揚げたての「マグロメンチ」が飛び込んできました。いわき出身の私は、懐かしさのあまり、即座にうにの貝焼きを注文。700円也。う~ん、安い。

いわき市観光物産課の木村丈二さんに話を聞きました。
「貝焼きのうに使用しているうに自体は、いまのところロシア産のものを使っています。貝焼きの製法はいわき伝統の作り方で、ふっくら焼き上げるのが難しいんです。地元のうには使えなくても、故郷の味は守っていかないといけないですからね」
一方、マグロのメンチはいわき海星高校の実習船が、ハワイ沖で獲ってきたマグロを使っているとのことです。

  
懐かしい「うにの貝焼き」と、いわき海星高校の実習船が獲ってきたマグロを使用した「マグロメンチ」!

 

ところで、皆さんはいわき市と新橋が深い関係にあるのをご存じでしょうか。SL広場のすぐ横にある“サラリーマンの聖地”ニュー新橋ビルには市の東京事務所が入居しているし、昨年3月まではここに市のアンテナショップがありました。
そうした縁から、8月初旬、いわき市はニュー新橋ビル内の7つの飲食店に、「いわきウィーク」と称していわきの食材を無料提供していました。
この日はすでにいわきウィークは終了していましたが、ニュー新橋ビル内には「いわきの旬 召し上がれ!」の幟の立ったお店が何軒もあります。
木村さんの紹介で訪ねた「らまんちゃ」のママ・澤和子さんは、「これからも応援するからね」と声をかけてくれました。
また居酒屋「秩父」さんでは、例の「マグロのメンチ」を気に入ってくれ、継続的にお店で扱ってくれることにしてくれたそうです。


ニュー新橋ビル内の「らまんちゃ」さん。幟を立てていわきを応援してくれています。


こちらは「秩父」さん。あつあつのマグロメンチで冷たいビールといきたいもんです。

 

“サラリーマンの聖地”には、福島県やいわき市を応援しようという熱気が充満しています。

土湯温泉のうまいもの(福島市)

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土湯温泉は、福島市街地から西へ約16kmのところにあります。
歴史と伝統ある特産品「土湯こけし」が有名。
土湯温泉街には、所々にかわいいこけしが笑顔をのぞかせています。
また、自然が豊かで春から夏には花めぐり、秋から冬には紅葉狩りを楽しめます。

  

さて、土湯温泉には、温泉はもちろん様々なグルメスポットがあり、
温泉街を散策しながら美味しいものをいただく事ができます。
今回は、こんにゃく専門店の「金蒟館」さんと女子旅におススメの「ひさごCAFE」さんにおじゃましました。

「金蒟館」さんは、平成8年1月にオープンしました。

こちらで販売されているこんにゃくは、すべてお店の工房で手作りされています。
午前9時にこんにゃく作りを始めて、完成するのは午後3時頃だそうです。

こんにゃく作りはすべて手作業で、力仕事なので大変ですが、
おいしい手作りのこんにゃくはプリプリしていて、食感がとても良いそうです。
原材料のこんにゃくいもは当初は福島市の荒井地区で生産されたものを使っていましたが、
現在は生産量が減ってしまったため、宮城県産のものを使用しています。

  

さしみこんにゃく(1個210円、3個で530円)はカラフルでとってもキレイです。
こんにゃくの想い出(プレーン・ごま・ゆず)、かぼちゃのときめき(かぼちゃ)、熊笹のささやき、にんじんの純情(にんじん)。
とっても面白いネーミングです。

こんにゃく粉を混ぜ込んだ「こんにゃくアイス(1本210円)」は、
あずきミルク・ブルーベリー・塩など10種類もあり、こちらもバリエーションが豊富です。

できたてのちぎりこんにゃくをごちそうになりました。
手作り感のあるごろっとしたこんにゃくは、心まであったかくなります。
ちぎりこんにゃくは(田楽みそ味・しょうゆ味)1本130円です。

お話を伺った渡辺誠さん(右)お二人共、明るくて元気をいただきました!

 

続いて、金蒟館さんのすぐ近くにある「ひさごCAFE」さんへ

  

平成18年にオープンした店内は、とってもかわいらしく、20代~60代の女性のお客様が多いそうです。
オーナーのご両親がすぐ近くで「味工房ひさご」さんというおそばやさんを営業されています。
お店の名前は同じ土湯温泉でお店をやるならという事で、「ひさごCAFE」さんと名付けました。

  

おすすめメニューは、そば粉100%使用した「そば粉のガレット」。
ガレットは3種類あり、温泉卵がのったガレットがおすすめです。
温泉卵は、土湯温泉の温泉を利用して作っていて、自家製なんですよ!

ガレットは、そば粉を生地にしてクレープのように焼いて、具材を包みます。
焼いているとそば粉の香りがフワッと広がり、食感はパリッとしていて香ばしいそうです。
ガレット680円~、ガレットランチ(ドリンク・ジェラート付き)980円

  

店内にはかわいい焼き菓子がずらっと並んでいて、どれにしようか迷ってしまいます!
見ているだけでもワクワクしてしまうような焼き菓子は、すべて手作りです。

  

こけしの雑貨などもディスプレイされています♪
また、焼き菓子をテイクアウトして、周辺の足湯を楽しむのもおススメです。

 

震災直後、福島市のほとんどの地区は断水が1週間続いたのですが、土湯温泉は断水しなかったため、
ひさごCAFEさんでは温泉に入りに来たお客様のためにコーヒーだけの営業をしていました。
お客様から「ここに来てコーヒーを飲んでると、震災の事が忘れられるわ。」と大変喜ばれたそうです。


お話を伺った陣野原亜紀さん。とってもチャーミングな方でした☆

土湯温泉街には足湯が4ヶ所あり、それぞれに違った風情があり楽しめます。

 

土湯温泉は、震災の被害や風評被害で旅館やホテルが6軒も廃業してしまいました。
ですが、お客様からの要望もあり11月から1軒が再オープンする事になりました。
お客様は徐々に戻ってきています。

これから美しい紅葉シーズンを迎える土湯温泉に出掛けてみてはいかがですか?
つつじ山公園からの女沼の眺めが絶景だそうです(ひさごCAFEさんオススメ)。
自然とあたたかい人柄に触れて、うまいものを満喫してください♪

 

金蒟館
【住所】〒960-2157福島県福島市土湯温泉町字上ノ町11
【TEL】024-595-2044
【営業時間】午前9時から午後6時まで   【定休日】水曜日

ひさごCAFE
【住所】〒960-2157福島県福島市土湯温泉町字下ノ町13
【TEL】024-595-2635
【営業時間】午前10時30分から午後6時まで   【定休日】水・木曜日
【ブログURL】ひさごCAFEの日記 http://ameblo.jp/hisago-cafe/

秋の味覚、ギンナン!(三春町)

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秋の味覚はたくさんありますが、今回ご紹介するのはギンナン!

ギンナンは、みなさんもご存知のとおりイチョウの木になる実です。
この写真では、まだ木の葉は緑色ですが収穫時期になると黄色になり、実も熟してくるそうです。
収穫時期は、10月中旬から下旬までです。

お話を伺ったのは三春ギンナン研究会の星野吉尚さん、佐久間総一さん、伊藤健さん。
研究会には、40人ほどメンバーがおり、収穫時期などにはお互いに手助けしながら、栽培しているそうです。
ギンナンは果樹であるため、実が収穫できるまでは手間と時間がかかり、一人で行うのは大変なんだとか…

実際、ギンナン研究会が発足したのは平成12年で、収穫できたのは8年後だそうです。
栽培に当たっては、害虫が木に入り込まないようすること、
また、冬場には野ネズミに木の根を食べられないようにするなど小まめに駆除が必要となります。

 

今回はギンナンの実から、食べる部分でもある種を取りだす作業を見せていただきました!

どうやって種を取りだすかというと…水なんです。
高圧洗浄機から出る水で、実を取り除いていきます。

こんな感じで、実に噴射していきます。
高圧洗浄機から出る水は、らせん状になっているためきれいに種だけを取ることができるのだそうです。

これが、実がついた状態。

そして、高圧洗浄機をかけた後。

とってもきれいに実がとれて、感動!
ですが、作業中はギンナンの臭いがかなりきついため、嫌われる作業の一つでもあるのだそうです…。

 

ギンナンは、木に肥料を与えるとその分だけ実が大きくなります。
実が大きければ市場に出した時の値段は上がりますが、昨年は震災の影響で福島県産のギンナン自体の値段が下がったために、
肥料にもお金をかけることが難しくなっているそうです。
ようやく、収穫も軌道に乗り始めてきているので、値段が戻ってくれれば…と話してくれました。

ただ、昨年も福島県内での売れ行きは比較的良かったそうなので、今年は県外の方々にも食べてもらいたいとのことでした。

 

今回、お話を聞かせてくれた三春ギンナン研究会の(右から)佐久間さん、星野さん、伊藤さんです。
みなさん、力を合わせて栽培していました!

栽培の話以外にも、どんな風にギンナンを食べるとおいしいか…など話は尽きないようです。
ちなみに、カレーに入れると風味が出ておいしいそうですよ。意外!
わたしも、今年のギンナンでやってみます!

「いわきの12人」、全国でいわきをアピールします!(東京都新宿区)

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「いわきの12人」をご存知ですか?

いわき市、そして福島県の震災からの復興を願い、新たな産業を興すべく立ち上がった12人の人たちがいます。彼らが結成したのが「いわきの12人」というグループなのです。昨年11月の結成以降、築地の場外市場や首都圏のイベント会場などに出店し、地元の特産物を販売しながら、いわきや福島の元気ぶりをPRしています。
その「いわきの12人」が、9月7日、東京・新宿駅の西口広場に出店するというので、早速足を運んでみました。

 

店頭には、いわきのパティシエの手による洋菓子や古殿町名産の味噌、湯本温泉の源泉を使用した石けんなどが並んでいます。店先には「いわきの12人」の顔写真入りポスターも。

 

ブースの中をのぞき込むと、ポスターにある12人のうちの1人、宗像雄治さんの顔も見えます。早速、話を聞いてみました。
いわき湯本温泉の「旅館こいと」で支配人を務める宗像さんによれば、12人のメンバーは地元の農家や漁師、カメラマンまで多様な業種の人の集まりで、もともと地元の町づくりに関わっていた人たちなのだそうです。


宗像さんが勤める「旅館こいと」の温泉水で作られた石鹸。ふだんは旅館でしか買えない人気商品です。


こちらも「12人」のメンバーの手による本格バウムクーヘン。


アオサを練り込んだ「青のり麺」。こちらも「12人」のメンバーの手による一品。

 
コーヒーやジュース、古殿の天然醸造味噌もあります!

 

「いわきや福島が被っている風評被害を少しでも払拭しようということで、昨年来、全国各地を回ってきました。商品を買いに来てくれるお客さんは意識が高い人が多くて、『がんばってね』と声をかけられることも多いですね。」
ブース内にもう一人、男性の姿があります。実はこの人が、「いわきの12人」の仕掛け人なのだそうです。東京で町づくりのコンサルタント会社を経営する小熊俊行さんは、いわきの町づくりに20年近く関わってきた人物です。


スタッフのみなさんで一枚。前列左が宗像さん、同中央が小熊さん。

 

「震災後に、いわきの情報が全国に上手く伝わっていなかったでしょう?そこで、以前から町づくりのプロジェクトに関わっていた人たち12人に声をかけて、インターネットを使って情報を発信していこうと考えたんです。それも、団体としての声ではなく、個人の声を発信していこうと……。

昨年11月にサイトを立ち上げて、今日のようにマルシェを開くことも始めました。僕らの店にきてくれるお客さんは福島県産品のよさを理解してくれています。ですが、大手のスーパーの中には、震災後に福島県産品の取り扱いをストップしたところもあります。そういう流れをなんとか変えていきたいですね。」と小熊さん。

住民自らが立ち上がり、全国でいわきの物産を宣伝する。その逞しい行動力から、大きな希望を見せられた気がしました。

「ふくしまイレブン」を応援しよう!(東京都中央区)

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「ふくしまイレブン」をご存知でしょうか?

桃、米、きゅうり、日本なし、トマト、アスパラガス、なめこ、福島牛、りんどう、地鶏、ヒラメと、福島を代表する
農林水産物の「チーム」なのです。

9月22、23日の2日間、東京駅近くにある福島県八重洲観光交流館で
「ふくしまイレブン販売促進協議会」によるイベントが開催されました。
店頭では「2012うつくしまライシーホワイト」キャンペーンクルーの鈴木美貴子さんが、道行く人に呼びかけます。

 

店に入ると、きゅうり、トマトの販売、そして梨とブドウ(ピオーレ)の試食コーナーがありました。

「福島の桃は食べたことがありましたが、梨とブドウは初めてです。こんなに甘いんですね! ほんとうに甘い」と、
試食した20代の女性は驚いていました。

 

加工品コーナーでは、川俣シャモの試食コーナーがありました。
「ふくしまイレブン」のメンバー「地鶏」は、川俣シャモと会津地鶏のこと。この日は、川俣シャモの”出番”でした。
放し飼いにされ、陽光を充分に浴び、自然の草をついばみながら成長する川俣シャモは、豊かなコクと風味で人気を呼んでいます。
この日は、燻製と混ぜご飯の試食がありました。川俣町農業振興公社の斎藤幸治さんに話をうかがいました。

「川俣シャモはコクがあって、美味しいんですよ。その風味を逃さないで食べられる丸焼きが人気で、お祝い事などに喜ばれているんです。
この『川俣シャモ地鶏ご飯の素』は、うるち米はもちろんですが、もち米を炊いて混ぜれば、美味しい”おこわ”になりますよ。」

混ぜご飯の試食は好評で、訪れた午後3時ごろ6合分を配り終えたとのことでした。

 

この日、1000円以上買い上げた方には、「ふくしまイレブン」が描かれた手ぬぐいと、福島米の新ブランド「天のつぶ」をプレゼント。
梨などを買っていた50代の女性は、「福島に旅行に行ったばかりなんです。
とても楽しかったので、たまたまた通りかかって、『あら、福島のお店だ』と思って寄ってみたんです」とのこと。
「お米は助かるわね」と、プレゼントをとても喜んでいました。

イベントが開催されていないときでも、福島県八重洲観光交流館では福島の食品、酒、お菓子など
さまざまな物産が手に入ります。
福島民報、福島民友両紙が閲覧できるなど情報スポットとしても役立ちます。

ぜひ寄ってみてください!

 

福島県八重洲観光交流館
【住所】東京都中央区八重洲2-6-21 三徳八重洲ビル1階
【TEL】03-3275-0855
【営業時間】午前10時から午後7時まで   【定休日】年末年始


バナナピーマン(いわき市)

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今回は、いわき市にある『三和町ふれあい市場』さんへお邪魔しました。

平成21年11月にオープンした、三和町ふれあい市場。
店内には近隣の農家さんが丹精込めて作られた新鮮な野菜や加工品等がたくさん並べられていました。

 

 

店内を歩いて目に留まったのが、こちら

“バナナピーマン”

 

初めて目にしました。
ふつふつと興味が湧いたので、さっそく生産者の田子清子さんにお話を伺いました。

 

名前の由来は、色や形がバナナみたいだから名付けられたと言われているそうです。

生の状態でひと口、味見させていただきました。
食感はピーマンそのものですが、味はピーマン臭くないと言いますか、いつも食べている緑色のピーマンよりも苦みを感じませんでした。
ピーマンが苦手な方でも食べられるのではないでしょうか。

 

せっかくなので田子さんにお願いして、畑にもお邪魔させて頂きました。
実のなり方も緑色のピーマンとほぼ同じですね。左の写真がバナナピーマン、右がピーマンです。

 

田子さんによると、種を撒く時期が4月20日前後で実がなる時期が8月の盆前あたり、
ということで栽培時期は緑色のピーマンと変わらないそうです。
ただバナナピーマンの方が成る実の数は多いということでした。

 

取材に伺ったのは9月初旬でして、田子さんの畑には、そばの花がたくさん咲いていました。

直売所は、バナナピーマンのように珍しい野菜が売っているのも魅力のひとつですが、
季節によって並ぶ野菜の顔ぶれが変わりますから、ここで季節の変わり目を感じられるというのも魅力ですよね。

 

三和町ふれあい市場のみなさん、ありがとうございました。


(右上から時計回りに、国分昭子さん、田子清子さん、小野ヒロ子さん、永山森雄さん)

 

三和町ふれあい市場
【住所】いわき三和町下市萱字竹ノ内210
【TEL】0246-86-2111
【営業時間】午前9時から午後5時まで(※冬期は変更あり)   【定休日】毎週火曜日

 

おしまい

地元の産業復興を願って首都圏で積極展開(いわき市・東京都品川区)

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東京・浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレール。浜松町から一つ先の天王洲アイル駅(品川区)の周辺は、東京湾を目の前に高層ビルが建ち並ぶオシャレで都会的な街です。
その天王洲アイル駅の中央改札口を出ると、「がんばっぺ いわき」の横断幕のかかったテーブルの上に、真っ赤なトマトや魚の甘露煮、「うに炊き込みご飯の素」といった、いわきの特産品を並べたお店が出来ていました。


日の高い時間帯でも生鮮野菜を買い求める女性客が続々と

このお店、9月12日(水)から3週間にわたり、水木金と出店すると言います。
お店を運営しているのは、「いわき復興オフィス東京」。震災と原発事故によって低迷した、首都圏でのいわき産品の販売を回復させるべく、いわき市内の事業者10社が集まって作った「いわきビジネス復興協議会」の兄弟組織というべき存在です。


いわきビジネス復興協議会、いわき復興オフィス東京には10の事業者が参加

 

「われわれは、震災以降、売上が落ち込んだいわきの企業の製品の販促を首都圏でやっていこうということで立ち上がった組織です。今回は、東京モノレールさんの協力を得て、人通りの多いこの場所で出店することが出来ました。」
と語るのは、いわき復興オフィス東京代表の池端達朗さん。
池端さんは東京の出身ですが、奥さんがいわき出身。震災前からいわきに住んでいたそうです。
「だから、いわきと東京、両方に土地鑑があるんです。」


いわき-東京を忙しく行き来するナイスガイ、いわき復興オフィス東京代表の池端さん

 

いわき復興オフィス東京の代表となった現在は、いわきと東京を行ったり来たりの忙しい生活を送っているといいます。
店先に並んでいるのは、「とまとランドいわき」で出来たサンシャイントマトやフルーツパプリカ、水産小売の老舗「おのざき」のおさしみわかめなど。地元の人にとって見れば、いずれも顔なじみの商品ですが、東京の人たちにはそこまでの知名度はありません。
ところがそれでも、改札から人がドーッと出てくる度に、トマトやパプリカなどを買っていく人の姿が絶えません。実に美味しそうな野菜の姿が人を惹きつけているのでしょう。そうした光景を見ていると、販売ルートに乗っている福島県産品に対して、消費者がマイナスイメージを持っているような様子はまったく見受けられません。

 
お客様を引きつける力は随一。とまとランドの真っ赤なトマトと彩り鮮やかなフルーツパプリカ

いわき出身者には何とも懐かしい「おのざき」の幟、生でも味噌汁に入れてもサイコー!のおさしみわかめ、温かいご飯が欲しくなる、魚の甘露煮も勢揃いです。

  

 

ただし、これがスーパーや飲食チェーン店のバイヤーとなると話は違う、というのが実情です。原発事故以降、県内の農業生産者は多くの大口取引先を失ったままです。

「われわれの使命は、生産者から農作物や加工品を仕入れ、それを販売していくことももちろんですが、いわきの生産者と首都圏の飲食店・スーパーのバイヤーとの交渉窓口の役割も果たしていきます。そういった大口の取引を増やしていくことが復興への大きな鍵になりますから。」

この熱意! 必ず大きな実を結ぶはずです。

イベント情報を追加しました

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□2012年10月20日(土)
【東京】2012北区商店街秋祭り
農産物及び加工品の販売PRを行います。
□開催場所:荒川河川敷 岩淵水門付近(東京都北区志茂)
□開催時間:午後1時から午後8時まで
□主催者等:北区商店街連合会、文京区商店街連合会
 

□2012年10月28日(日)
【栃木】第11回朝日新聞読者フェスティバル
農産物及び加工品の販売PRを行います。
□開催場所:日産自動車 栃木上三川工場(栃木県上三川町)
□開催時間:午前10時から午後3時まで
□主催者等:栃木県朝日会
詳しくはこちらをご覧ください 
 

□2012年11月3日(土)、4日(日)
【茨城】第13回古河よかんべまつり
農産物及び加工品の販売PRを行います。
□開催場所:古河総合公園(茨城県古河市)
□開催時間:3日は午前9時から午後4時まで、4日は午前9時30分から午後4時まで
□主催者等:古河よかんべまつり実行委員会
詳しくはこちらをご覧ください
 

□2012年11月10日(土)、11日(日)
【東京】平成24年度板橋農業まつり
福島県産農産物及び加工品の販売PRを行います。会津三里町からは復興PRキャラバン隊が出展、復興PR活動を行います。
□開催場所:板橋区立赤塚体育館(東京都板橋区赤塚5丁目6-1)
□開催時間:10日は正午から午後4時まで、11日は午前10時から午後3時30分まで
□主催者等:板橋区区民文化部、板橋区赤塚支所都市農業係
詳しくはこちらをご覧ください 
 

□2012年11月23日(金)
【埼玉】埼玉県物産観光展~すごいぞ!うまいぞ!さいたマーケット~
農産物及び加工品の販売PRを行います。
□開催場所:綾瀬川左岸広場(埼玉県草加市)
□開催時間:午前10時30分から午後3時30分まで
□主催者等:埼玉県物産観光展
詳しくはこちらをご覧ください 

 
 

そのほかのイベント情報は、イベントカレンダーをご覧ください!

鮫川村と東京農大・経堂商店街の理想的なコラボが実現(鮫川村・東京都世田谷区)

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県南地方に位置する鮫川村は、里山の保全活動に力を入れています。
その活動に継続的に参加・協力しているのが東京農業大学(世田谷区)の教員や学生たちです。

鮫川村と東京農大のそうした繋がりから、東京農大キャンパス前にある同大の「『食と農』の博物館」では定期的に鮫川村の物産市「手まめ市」が開催されています。手まめ市を運営するのは、鮫川の農産物加工・販売所「手・まめ・館」のスタッフ、そして東京農大の学生ボランティアの方々です。

9月15日と16日の土日にも手まめ市が開かれるということなので、早速、世田谷区上用賀にある「『食と農』の博物館」に出向いてみました。


博物館の前にはためくたくさんの幟が手まめ市の目印!

 

忙しそうにお店を切り盛りしていたのは、二人の看板娘。そのうちお”姉さん”の方、「手・まめ・館」のスタッフ、蛭田光枝さんによれば、「以前から交流のある東京農大には毎月のように出店してますし、手・まめ・館は県内外に結構出て行っているんですよ。そこで品物を買ってくれた首都圏のお客さんから、『あれ、おいしかったから注文したいんだけれど』なんていう連絡が入ることもあるんですよ。」とのこと。首都圏での出店は、鮫川村のPRに大いに貢献しているようです。ちなみに、看板娘の”妹さん”のほうは、東京農大の学生さんとのことでした。


手・まめ・館の蛭田さん(右)と東京農大のボランティアスタッフの阿部さん(左)

 

店先を見ると、「豆で達者なむらづくり」を標榜する鮫川村だけあって、大豆を使った製品がズラリと並んでいます。
「手・まめ・館は、鮫川村の特産品を売るだけでなく、自分たちで加工もしているんです。村で取れた大豆だけを使って豆腐や油揚げも作るし、醤油や味噌もつくっているんです。」と蛭田さん。
後で知ったことですが、このように大豆から豆腐や醤油、味噌をつくるための技術指導でお世話になったのも東京農大なのだそうです。

 

 
鮫川村産の大豆を使用して作られた豆腐、油揚げ、おから、そしてきな粉

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もちろん醤油も鮫川村の大豆で。くどいようですが(笑)味噌も鮫川村の大豆を用いて手・まめ・館で作っています。

 

ところで、店先で話を伺っていると、蛭田さんが気になることを口にしました。
取材に訪れた9月15日は、最寄り駅の小田急線・経堂駅の近くでも「手・まめ・館」が出店しているというのです。しかもそちらは初めての出店だといいます。それでは、ということで早速経堂駅へ向かいました。
経堂駅から東京農大方向へ南に延びる商店街は「農大通り」と呼ばれています。行ってみるとその一角に、確かに「手まめ館」「福島県さめがわ村」の幟が見えました。


経堂駅前にも、手・まめ・館の幟が!

 

こちらには、「手・まめ・館」の館長、圓谷實さんがいらっしゃいました。

「きっかけは、こちらの商店街さんから『ぜひ出店してくれ』と声をかけられたことなんです。農大には何度も来ているから、そこで鮫川村の特産品のよさを知って、使ってくれていたお店も商店街の中にあったようでね。しかも商店街さんの方で、われわれが出店することを知らせるチラシを作って新聞折り込みで配布してくれたんです。そのお陰だと思うけど、11時に開店したと思ったら、30分後には野菜はほとんど完売です。」


「農大通り商店街から声をかけてもらって本当にありがたい」と語る圓谷館長

 

確かに、テントの中にあるテーブルの上には、数えるほどしか商品が……。商店街のパワー、恐るべしです。

 


商店街が用意してくれたチラシの効果か、ほとんどの品物が売り切れに!

 

経堂農大通り商店街振興組合の理事長・川村昌敏さんにもお話を伺いました。

「農大の学生と話をしている中で鮫川村との接点が見つかったんです。われわれは場所を提供するくらいだからコストはそれほどかかる訳じゃない。チラシのコスト?それくらいは負担しないと『お手伝い』にもならないでしょう(笑)。鮫川村の特産品を買いにきてくれたお客さんが、ついでに近くのお店で買い物をしてくれれば商店街の活性化にも繋がるわけだしね。」

何とも男気を感じる言葉。これこそ、風評被害に苦しむ県内の自治体と被災地を支援しようという東京の商店街による理想的なコラボレーション、とひとり感じ入ってしまいました。

ただしこうした活動は継続が命。「手・まめ・館」の圓谷館長と農大通り商店街の川村理事長は、さっそく次回の開催について相談をはじめていました。

ニラたっぷりのニラ餃子(新地町)

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6月2日に開催された「やるしかねぇべ祭」の時に出店されていた、JAそうま女性部新地方部農産物加工グループ
「味菜くらぶ」さんの農産物加工室にお邪魔しました。

味菜くらぶさんの活動は、今年の8月で5年目になり、現在は22名で活動しています。
女性部の資金源のために加工に興味のある方々会員が集まり、新地町の特産品を使った加工品を作ってイベントや直売所で販売しています。

味菜くらぶさんの加工室は震災で被災してしまいました。その後はいろんな場所を借りていましたが、
今年の5月17日、今まであった建物を加工室にリフォームして、活動できるようになりました。

 

作っている主な加工品は、ニラ餃子、ハックルベリージャム、ニラみそです。
新地町特産品のニラ、ハックルベリーは会員の自宅で栽培したものを加工しています。

おじゃました日は、下期定例会とニラ餃子作り、試食会が行われました。
イベント出店について、特産品のいちぢくを利用した新メニューの開発の話し合いが行われていました。
イチジクを利用した「焼き肉のたれ」「ジャム」「パン」などの試作品を作り、今後商品化したいそうです。

 

早速、ニラ餃子作りが始まりました。

  

  

部長の林ナミ子さんにお話を伺いました。
会員の中には津波の被害にあい、仮設住宅で暮らしている方もいます。
気心の知れた会員と会い、みんなで楽しく活動をする事で心がなごむそうです。
新地町には町のシンボルである鹿狼山(かろうさん)という山があり、自然が豊かで、海あり山ありで果物が美味しいです。
風評被害の影響もありましたが、味菜くらぶのみなさんはイキイキしています。

試食会のメニューは、
ニラ餃子、ニラみそのもろきゅう、ハックルベリージャム、部長の林さんのお宅で収穫された米のおにぎり。
会員の目黒征子さんの畑で栽培されたルバーブを使用して水戸洋子さんが作ったルバーブジャム。
ルバーブジャムは甘酸っぱくてさっぱりしています。

  

ニラがたーっぷりなんですよ。
どれもこれも、とっても美味しくいただきました。ごちそうさまでした♪

 

ニラ餃子6個230円、ハックルベリージャム160g 300円、ニラみそ160g 300円。
しんち地場産市場あぐりやさんで販売しています。

しんち地場産市場あぐりや
【住所】福島県相馬郡新地町小川字ソリ畑27
【TEL】0244-62-5220
【URL】http://yumesoso.jp/item.php?itemid=131

磐梯山の麓で育つ 法正尻ほうれん草(磐梯町)

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今回は、磐梯町法正尻地区で栽培されている、「法正尻(ほうしょうじり)ほうれん草」をお届けします。

 

お話を伺ったのは、ほうれん草生産部会部会長の金田邦広さん。
若干33歳という若き部会長です。

金田さんは高校を卒業されると同時に、ニュージーランドへ農業留学されたそうです。
しかし、その時は農業をやろうとは思っていなかったとか。
20歳で帰国した当時は、実家のほうれん草畑は肥料の与え過ぎで、収穫量が減っている状態でした。
このままではダメだと感じた金田さんは、そこから農業に向き合い、現在に至ったそうです。

法正尻地区は標高520mの磐梯山の麓に位置する冷涼な地区であり、
ほうれん草が品薄になる暑い時期に活躍する地区です。
5月から11月までの長期間、収穫を行っています。

 

わずか10戸の小さな集落の法正尻地区ですが、9戸の家でほうれん草を栽培しています。
金田さんの他にも若い後継者は育っています。
そのような背景には法正尻地区の進歩的な取組みがあります。

まず、普通は農繁期は無休で働きますが、法正尻地区では毎週土曜日が農休日になっています。
そして、「定年制」を採用し、60歳になると地区の運営や農業経営を後継者に譲るという規則もあります。
さらに、近隣の町村から女性の高齢者を雇用し、収穫作業を手伝ってもらっています。
このような、就労環境の改善や後継者が育ちやすい環境が地区全体の活性化につながったのです。

およそ100年前に磐梯山が噴火した際の火山灰で出来た、ミネラルをたっぷり含んだ「黒ボク」と呼ばれる
土で栽培されているほんれん草の味や栄養価の高さも評価されています。

 

風評被害の影響についてたずねてみました。
震災直後は、栽培しているほうれん草自体が出荷制限となり、播種時期を遅らせたり、
制限解除に向けたモニタリング検査への検体提供など、緊急的は対応が強いられました。
2011年5月11日に出荷制限が解除された以降は、それほど、価格が下がらずにいましたが、
その年の7月に起きた牛肉問題のあたりから一気に価格を下げ、厳しい状況が出荷終了まで続きました。
今年の出荷開始以降、現在も価格は持ち直せない状況です。
しかし、県内での消費と8月からは学校給食でも使ってもらって、何とかしのいでいますとのことです。

県によるモニタリング検査の他にも土壌検査や収穫物の放射性物質検査を民間に委託して実施し、
安全に対して取組んでいます。

金田さんに、今後の目標を伺ったところ、「現状維持」という言葉が出ました。
というのは、この10年以上をかけて、必死で今の形を作りあげたということです。

平成22年度には、福島県から土づくりや減化学肥料・減農薬などの環境にやさしい栽培に取組む農業者に
認定される「エコファーマー」を、9戸全ての農家が受けました。

何事もみんなが一丸となって行ってきたことが成功の秘訣なのだと思いました。

金田さん、ありがとうございました。

「がんばろう ふくしま!」応援店ページにピックアップ情報を追加しました


YOSAKOIをバックに福島の元気をアピール(埼玉県さいたま市)

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9月16日、さいたまスーパーアリーナにて、「埼玉YOSAKOIフェスティバル2012」が開催されました。

44にも上る参加チームが、踊りの技量とチームワークを熱く競い合う中、実は同じ会場で全国各地の物産展も開催されていました。福島県からもたくさんの事業者が出展していたのです。

激しく、威勢のよいよさこいのパフォーマンスが披露されているメインアリーナの一角に、各地から参加した事業者のブースがありました。覗いてみると最初に目に飛び込んできたのは、よさこいの衣裳に身を包みながら、お皿にのった桃に夢中でパクつく女性たちの姿。そこは、梨や桃を買ってくれたお客様に、その場で食べられるよう皮むきサービスをしていた「えがお福島」のブースでした。

えがお福島は、郡山に本部を持つ一般社団法人で、運送業を営む佐藤大輔さんが昨年立ち上げた組織です。

「震災後、福島をアピールしていこうと思い、えがお福島を立ち上げました。こうした販売のほかに、通販もやっていますし、料理教室を開くこともあります。扱う商品は、県内各地の農家が作ったこだわり野菜や加工食品ですが、どれもこれも私たちが『美味しい』と思ったものだけ。そうでないと自信を持ってお客さんに勧められませんからね。私が運送業もやっているものですから、県内各地から品物を集めたり、集めた品物を遠くに運んだりするのは得意なんです。」

 
【写真左】笑顔がトレードマーク、えがお福島の佐藤大輔さんと金子幸江さん
【写真右】YOSAKOIの踊り手たちがかぶりついていた『飯坂の桃』

 

ブースには、南会津の「きのこ茶漬」や飯坂の桃、浪江焼きそばのセットなど、本当に県内各地の産物がまんべんなく並んでいます。その品揃えに佐藤さんのこだわりが伺えます。

  

「野菜などは仕入れた農家から指示された額で販売しています。通常、こうした物産市だと売れなければ値段を下げることが珍しくないのですが、私たちは値引きをしません。隣のブースと同じ野菜を売っているのに、うちのほうが高いということもよくあります。
それで売れ残ったり、買ってくれたお客さんから『味がよくなかった』と言われたりしたことは全部農家の方に伝えます。私たちは全国各地を回っていますが、どこへ行っても一度きりの商売だと思っていません。そのためにもお客様の反応を生産者にも知ってもらい、今後の改善に役立てて欲しいんです。」

そうしたスタイルは、福島県産品に対する信頼性の更なる向上に繋がるはずです。
同じく、YOSAKOIフェスティバルに出店していた「きのこ総合センター」(郡山市)のブースに立ち寄ってみると、実に美味しそうなきのこスープの試食コーナーがありました。見た目に違わず、これが本当に美味しい。

 
【写真左】これが絶品きのこスープ。試食後に買い求めるお客が続出です。
【写真右】きのこだけじゃなく、いちじくの甘露煮も人気商品。

 

早速、同社の関東営業所長・佐藤孝行さんにもお話を伺いました。
きのこ類は昨年、原木栽培のしいたけから暫定規制値を超える放射性物質が相次いで検出されました。きのこを主力事業にしている同社にとっては、相当ダメージを受けたに違いありません。

「昨年の取引は例年の半分にも届かなかったのですが、今年は7割程度には戻ってきています。当社はもちろん基準値を超えるようなものを扱ったりはしていませんし、安全性は検査によって実証されています。ただ、安心というのはお客さんの心の中の問題なので、そこをどう理解していってもらうのかが難しいところです。安心してもらえる商品だと理解してもらうためにも、出来る限りこうしたイベントには出て行こうと思っています。」

それぞれの人が、それぞれの立場で、県産品の安全性とおいしさを訴え続けています。徹底的な放射性物質検査もしています。そういう努力を目の当たりにすると、県産品が「美味しくて、しかも安全」という正当な評価を得るのもそう遠くないことなのではないかという気がしてきます。

「がんばろう ふくしま!」応援店 パワーアッププレゼントフェア開催中!

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福島県では、総額百万円の県産品が当たる「がんばろう ふくしま!」応援店 パワーアッププレゼントフェアを実施中です。
 
福島県産の農林水産物や加工品を積極的に販売・使用する「がんばろう ふくしま!」応援店で
購入・利用したレシート(領収書)3,000円分を1口として、何口でも応募できます。
抽選のうえ、合計1,140名様に特製おせちや新米などのおいしいふくしまの恵みをプレゼントします。
 
皆様、ぜひ、ふるってご応募ください!

 

応募期間

平成24年9月28日(金)から11月11日(金) ※当日消印有効
 

応募方法

専用の応募用紙に応援店で購入・利用したレシート(領収書)3,000円分を貼付し、必要事項を記載のうえ、
事務局宛にお送りください。
 
※応募用紙はコチラからダウンロードできます。
 

賞品

1等 2万円相当の県産農林水産物を集めた特製おせち 10本
2等 ふくしまの新米        30本
3等 ふくしまの冬野菜詰合せ  100本
4等 ふくしまの福餅セット  1,000本
 

事務局

〒963-0202 福島県郡山市柏山町3番地
「がんばろう ふくしま!」応援店 パワーアッププレゼントフェア事務局

東京で会津の「ほんもの」に出会う(東京都千代田区)

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9月26~28日、「奥会津でほんものに出会う」と題したイベントが東京駅近くのTIC屋外イベントスペースで行われ、
会津の三島町に伝わる工芸、手仕事などが紹介されました。

三島町といえば「桐の里」として知られています。当日は、桐ダンスやその他さまざまな桐製品が展示されました。

「桐ダンスは湿気に強く、衣類の保管には最上です。
そして、古くなってもまたカンナで削ることで何代にも渡って使えるんですよ。
カンナで削れるように、釘を使わない『蟻組構造』という製法で造られているんです。ほら、釘がないでしょう?」と、
会津桐タンス株式会社の佐瀬文夫さんが説明してくださいました。
そのつなぎ目を見ると、本当にきっちりと精巧にできているのがわかります。そして、一段開けてみると、実に軽い!

 

 

伝統的な桐ダンスのほか、近年は、現代生活に桐を取り入れようというプロジェクトが進んでいるそうです。

「多摩美術大学と協力しまして、学生さんたちが桐を使ったさまざまな製品をデザインするんです。
その中で修正を加えて実用化されているのが、この『茶綾(さや)』と名づけられた茶壺です。」と佐瀬さん。

桐の、軽く湿気を防ぐという特性を利用して、お茶を美味しく保管する茶筒に利用。
デザインも美しく、一振りでお茶を出せて便利なのだそうです。
桐をタンスだけでなく、さまざまな道具として現代生活に取り入れようということなのですね。
その隣には「米びつ」も展示されていました。

 

また、三島町に古くから伝わる「ヒロロ細工」の実演も行われていました。
雪深い会津では、女の人たちが山野から採れる植物素材を丹念に編み、かごや衣服にしたのです。
できあがったバッグを見せてもらいました。
その何ともいえない温かみは、天然素材を手間ひまかけて作り上げたものならではでしょう。
平成15年には国の伝統的工芸品に指定されています。
(ヒロロ細工についてはあおい情報員のブログでもお伝えしています)

 

こうした貴重な工芸品が伝わってきたのも、奥会津に豊かな自然が残るからこそ、です。
佐久間建設工業常務取締役の佐久間秀夫さんは、こう語ります。

「木、そして森は人間にとってなくてはならないものです。
私は建設業なので、震災後、木造の仮設住宅を提供してきました。
木の持つ力が、木造仮説住宅に住む被災した方の心をいくらかは癒したのではないかと思っています。
木の力、そして『山の力』をもっと役立てていきたいです。
私たち若い世代が、これからも奥会津からどんどん情報発信していきたいですね。」

【店頭イベント】福島県内一斉キャンペーン(米)開催!

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美味しい。美味しい。新米の季節です。
あ~。日本人に生まれてよかった~。
 
と、実感していただけるよう、県内量販店・農産物直売所等において、
米(特に新米)の消費拡大キャンペーンを実施します。
素敵なプレゼントをご用意していますので、是非!ご来場ください!
 
 

開催日

平成24年10月20日(土)
 

開催場所

福島県内各地  ※詳しくはコチラをご覧ください。

県南地方のPRのため地元のキャラクターが大集結!!(東京都中央区)

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9月18日。東京駅・八重洲口から徒歩数分。日本橋プラザビル前にイケメンヒーローが参上しました!
ヒーローの名は「ダルライザー」。白河だるまの“ダル”と、倒れても起き上がるの「rise=ライズ」を掛け合わせて命名された、白河の誇るご当地ヒーローです。イケメンヒーローらしく、カメラを構えた若い女性に終始囲まれています。“彼”の存在をこの日、初めて知った私は、その人気ぶりに少々驚きました。


赤いほうがダルライザー、黒い方がダルライザーアスラ、だそうです。

 

それはさておき、なぜ白河のヒーローが日本橋に見参したのかと言えば、当日ここで福島県南地方の観光・物産展が開催されていたからです。このイベントを盛り上げるために、敵役である「ダルライザー・アスラ」とともに、わざわざやってきてくれたのです。
さて、この日の観光・物産展に参加していたのは、白河市、泉崎村、中島村、棚倉町、矢祭町、塙町など。それぞれがテントの中にブースを構え、自慢の特産品をPR。道行く人が次々とブースを覗いて、美味しそうな食材を物色しています。


多くの人がブースを除いていきます。袴姿の女性は「ふくしま八重隊」のメンバーです。

 

私が目を引かれたのは棚倉町のブースでした。美味そうな地酒とともに、ブルーベリーを原材料にした商品がいくつも置かれています。
「棚倉町はブルーベリーの栽培が盛んで、それを利用した製品もたくさん作られています。ブルーベリージャムやブルーベリージュースは当然ですが、もっとスゴイのがこれ。ブルーベリー100%の濃縮還元ドリンクの『フレッシュ愛』です。原液のまま飲むとちょっと苦いんですが(笑)、ソーダ割りにしたり焼酎に少し垂らしたりすると絶品です」(棚倉町商工農林課・北郷大志さん)
その言葉についつられ、『フレッシュ愛』2本と地酒1本を衝動買いしてしまいました。

『フレッシュ愛』と試飲で気に入った棚倉の地酒「福賑榮(ふくにぎわい)」。家でじっくり味わいます!他にも棚倉町にはブルーベリー製品がさくさんあります。

  

 

このイベントには、これら特産品の物販・PR以外に別の狙いもありました。それは県南地方への観光客誘致です。

「震災で激減した観光客数はいまも停滞したままです。そこで、幕末の会津藩出身の新島八重をヒロインとするNHK大河ドラマ『八重の桜』が来年正月から始まるのをきっかけにして、戊辰戦争の舞台ともなった白河を中心とする県南地方の観光PRに現在取り組んでいるところです。」(福島県 県南地方振興局の鈴木喜内さん)

そのために、福島からは多くの応援部隊が駆けつけました。袴姿の「ふくしま八重隊」のメンバーや新島八重をモチーフにしたキャラクター「八重たん」、いくつもの河川の源流を抱える県南地方のマスコットキャラ「みなもん」や、県民なら知らぬ者はないキビタンファミリーの長男坊「キビマル」などが大集結。冒頭に紹介したダルライザーもその一員です。


左から「八重たん」、「みなもん」、「キビマル」。みなもんはわざわざポーズまで取ってくれる愛想のよさ!!”


ダルライザーコンビ、本当に大人気なのです

 

県南地方振興局の鈴木さんによれば、ツイッターも使いこなすダルライザーには全国にファンがいて、ダルライザーが参加するイベントがあると、一目見るためにわざわざ京都から駆けつける人もいるとのこと。しかもそうしたファンは、ダルライザーの出番がない時間帯は福島の特産品を買ってくれるといいますから、ヒーローの力はやはり侮れません。


お客様の落とした荷物をすかさず拾ってあげるダルライザーと八重隊。人柄のよさを感じさる瞬間です。

 

ただ、物産展の店頭には多くのお客さんが来てくれても、県内全体で見た場合、農作物の取引量や県内を訪れる観光客数はまだまだ苦戦しています。
同じく県南地方振興局の長塚仁一さんが表情を引き締めて言います。
「震災と原発事故から一年半が過ぎ、世の中の人が福島のことを忘れつつあります。でもいまだに福島県は、放射能との戦いの中にあります。戊辰戦争以来の危機的状況にあると言っていい。われわれもこれからが戦いの本番だと思って、福島の存在をPRするために県外へのイベント展開も積極的にやっていきます。」

東京在住の記者もさまざまな場面で気づくのですが、福島の現状が正しく認識されていない場面に出会うことも少なくありません。一人でも多くの方々が一度でも県内に足を伸ばしてくれれば、農家の方たちがいかに放射能に注意して農作物を育て、収穫し、そして検査しているのか等、多くの人に理解が広がるのに、と思うこともしばしばです。
その意味でも、観光客誘致と農業の再興は一体的な強い関係があると思います。県内を舞台にする大河ドラマがスタートする来年は、福島の農業にとって大きな展開をもたらす一年になる可能性が大です!

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